僕が初音ミクにハマったわけ

マジカルミライ2024の画像 アフターレポート|初音ミク「マジカルミライ 2024 より引用

はじめに

お久しぶりです。Tsusuです。

今日は七夕ですね。七夕といえば初音ミクです。

今年の初音ミクのライブイベント、マジカルミライ2025ではそのメインビジュアルがさながら織姫のようだと話題を呼んでいます。

さて…

みなさん、初音ミクって知っていますか?初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアにより発売された合成音声ライブラリの一商品です。

そしてぼくTsusuは初音ミクにドハマりしています。具体的には、初音ミクなどバーチャルシンガーズによる音楽ライブにドハマりしています。

さて、数日前、友人宅で家二郎をやっていた際、家主の友人から「Tsusuくんてボカロ好きだと思うんだけど、どういう経緯でボカロにハマったの?」と質問を受けます。

彼は大の音楽好きであり、様々なジャンルの音楽を聴くやつなのですが、どうやらボカロは通ってこなかったみたい。

いわゆる「陽」の者である彼の発言ですが、オタクカルチャーを下に見る感じはなく単純な興味として聞いてくれた感じでした。

(こういうのがいい奴だよな。いい奴なんだよこいつは。)

その時にも割と順序だって答えたのですが、せっかくなのでこの経緯を記事にしてみようと考えました。

僕が初音ミクにのめり込むに至った経緯をお届けしていきます。

初音ミクがオタクカルチャーの1つなのは明らかなので興味のない方もいるでしょう。が、まあ何かにハマる過程は万人に共通し得るでしょうし、このルートをたどることであなたもミクが好きになっていくかもしれないですね。好きになりましょう。

それでは、お付き合いください。

僕が初音ミクにハマったわけ

ほんへ。

ここから本編ですが、この記事では経緯を長々と語ります。稚拙な文章を長々と読むのも苦痛になるかと思いますので、先にドンっと結論だけ出しておきます。

結論 『あんまり曲も知らない状態行ったライブでステージ上のミクに魅了されてしまったから』

では、結論も出たことですし、長々と経緯をやっていきましょう。お付き合いいただける方はどうぞよろしく。

音楽の趣味がない中学時代

話はなんと中学時代へと遡ります。

僕は中学生のころ、音楽を聴く趣味がありませんでした。

家で音楽を聴くことは稀、たまに聞くことがあれば組曲『ニコニコ動画』だとか、ニコニコ動画流星群だとかでした。

かろうじて人の勧めで米津玄師を聞いたこともありましたが、それでも知ってる曲は「Lemon」「ピースサイン」「アイネクライネ」くらいでした。

そんな形で、娯楽として音楽に触れることはなく、それゆえ好きなアーティストも存在しないまま僕の中学生活は終わりへと向かいました。

音楽の趣味は何もない、ゆえに何にでも染まりやすい状態だったのかなと考えています。

ここでコロナ時代へと突入します。

インターネットどっぷり人間へと進んでいったコロナ禍

時は2020年春、時代はコロナコロナコロナコロナへと突入します。

最初は武漢でなんかヤバいらしいと話していたら、日本ではダイヤモンドプリンセス号が現れ、かれこれしているうちに、予定されていた海外研修は中止となり、卒業式あたりから人とはあまり会わない生活が始まることとなりました。

そこで怠惰だった当時のTsusuくんは若干だけ青チャートに取り組んでいたものの特に大きく学びを進めることもなく、インターネットにどっぷりしていくことになります。

元々そのポテンシャルはあったかと思います。ゲーム好きのバカガキがTwitterアカウントを作ることは必然ですし、そこからいろんなインターネットカルチャーに触れていくのも納得です。僕がTwitterアカウントを中1で作った過程や、その後ニコニコ動画をちょいちょい見るようになっていったのは概ねこのような理由ですし。

が、そこまでどっぷりでもなかった。これまでは。

あくまで僕はゲーム好きのバカガキだったので、ニコニコ動画だとかボカロだとかVTuberだとか、そういう方向の文化に触れる時間はさほどありませんでした。その時知ってたVTuberなんてキズナアイと輝夜月くらいです。

しかしコロナによって家に閉じ込められることによって、スマホをただただピコピコするだけの時間が増えました。

そこで出会うべくして出会ったのがVTuberでした。僕TsusuはVTuberドハマり時代へと突入します。

当時ハマっていたVTuberは夏色まつり、天音かなた、白上フブキ、さくらみこなどのホロライブ勢でした。

誰にハマっていたかはさほど問題ではなく、これにより「歌ってみた」動画を頻繁に見るようになったことが重要です。

VTuberの歌ってみた動画はやたらボカロをやります。インターネットで活躍する彼彼女らが、インターネットで人気の曲を歌うのは至極当然のことだと思います。

このVTuberらの「歌ってみた」を聞き、原曲を聞きに行ってみるその流れで、僕はボカロというものによく触れるようになっていきます。

僕の人生においてはじめてボカロが身近な存在となったのはこの時期です。

プロジェクトセカイ

なんだかんだコロナも落ち着き…といったわけではなかったですが、人類がコロナとの共存を試みることで学校生活が始まりました。

依然僕の趣味はVTuberであり、ホロライブ5期生らのデビュー配信をみんな分見た覚えもあります。

歌ってみたを聞き、原曲を聞き、「あ、そういえばこれ昔ニコニコのメドレーにあったな」などとやっているうちにいろんなボカロ曲に触れてきました。

それだけ色々な曲に触れていれば好きな曲も生まれてくるものです。

その頃の僕の好きな曲は「Blessing」でした。

Blessing feat. VOCALOIDS (Collaboration)

そんな中、新しくリリースされるスマホ音ゲー「プロジェクトセカイ」が、Blessingを収録しているとTwitterで発見します。

そこで僕はプロジェクトセカイを始めることにしました。これまで音ゲーには触れてこない人生でしたが、一番好きな曲が収録される音ゲーなんだから入れてみようと考えていたと思います。

その頃はまだ特段ボカロ曲というものに大きなこだわりは持っていませんでしたが、プロジェクトセカイを遊んでいるうちに大量のボカロ曲に触れることで、いつしか聞く曲と言えば「ボカロ」になってきていました。

しばらくしたある日、今の僕をつくる決定的な出来事が起こります。

そして、マジカルミライへ

「聞く曲と言えばボカロ」となっていた僕に、ある動画がYouTubeでサジェストされました。

それは、何年か前に行われた、「マジカルミライ」なる初音ミクのライブイベントの様子でした。

映像を見る限りは、初音ミクの映像がステージ上に投影され、それに幕張メッセを埋め尽くす数の人間が熱狂している、そんなイベントに見えました。

グリーンライツ・セレナーデはプロジェクトセカイにも収録されており、結構好きな曲でした。これが好きな曲であることも重要なことですが、初音ミクなる非実在存在がライブをやって、それに幾千もの人間が熱狂していることに強い関心を持ちます。

気づけば僕はこのイベントの虜となり、「まあ映像を見に行くのはよくわからんが、ともかく僕もこの熱狂に参加してみたい」と思うようになります。

そんなことを考えて生活していましたが、あらゆるアーティストのライブに参加したことがなかったため、どれくらい前からチケットを取る必要があって、どれくらい前から話が動き始めるのかの理解がありませんでした。

今となっては信じがたいくらい遅いですが、6月に僕はマジカルミライ2021のチケットを取ろうと動き出していたようです。

実はたまたま中学時代からの友人にマジカルミライ2020に参加したヤツらがおり、彼らに導かれることによってはじめてのマジカルミライに参加することになります。

運もよく、6月からチケット抽選に参加したくせにしっかりと当選することができました。

(しかも2021年はコロナ対策で座席に間隔を設けていたので今よりアタリ数が少なかったはずです)

マジカルミライ2021

人生初めてのライブイベントとして、マジカルミライ2021に参加しました。

マジカルミライ2021 企画展入口

先述の友人らから「マジカルミライは始発で行くものだ」と教わり、わけもわからないまま、ただ期待を高めながら幕張メッセの外に並びました。

少しばかりのお小遣いを握りしめ少しばかりのグッズを買い、いろんな企業の出店や主催展示のある企画展をじっくり巡り回りました。さながら文化祭のようでめっちゃ楽しかったです。

足も疲れてきた夕方ごろ、いよいよライブが始まります。

企画展も楽しかったですが、正直に言えばライブを目的として来ているわけです。僕の興奮は最高潮になっていました。

マジカルミライ2021 企画展入口

この年のテーマは「メルヘンファンタジー」。世界観を創るオープニングが流れた後、1曲目が始まります。

1曲目「ダーリンダンス」が流れ始めた瞬間、涙していました。

あまりにもそこに居る。「映像を見るライブ」という認識はその瞬間にぶち壊されました。

正直な話、あらゆる感動の涙というものは「ああ、ここは感動シーンだな」と理解しながら流れるものだと思います。

ただあの瞬間、ミクが現れて踊り歌い始めたあの瞬間に出た涙だけは、不意打ちの、理解できないまま流れた涙でした。

マジカルミライ2021 ライブ画像 アフターレポート|初音ミク「マジカルミライ 2021 より引用

涙を流しつつも、視界に写るあまりにも実在するミクをはっきりと捉え、時に激しく、時にしんみりとしながら約2時間のライブが終わりました。

当時僕はプロジェクトセカイ以外のボカロをほぼ知らなかったので、ライブに参加する中で知っている曲は半分もありませんでしたが、かつてない興奮を味わいながら閉幕までを走り切ることになりました。

この、マジカルミライ2021に参加した際の衝撃的な出会いがきっかけで、僕はより一層ボカロの沼へ進んでいくこととなります。

マジカルミライ2021 ライブ画像 アフターレポート|初音ミク「マジカルミライ 2021 より引用

今へと続く

マジカルミライ2021での衝撃的な出会いの後、僕の「ボカロ好き」の方向は、「初音ミクを使用した3DCGライブイベント好き」という方向へと偏っていくことになります。

ボカロに馴染みのない方は感覚が掴みづらいかもしれませんが、「初音ミク」を好きになった場合、1年に1万を超える新曲が何者かによって投稿されていくわけです。すべてを追いきるのは到底不可能。

なので初音ミクのオタクたちは色々な方向へ好きを深めていくことになります。誰か特定1人の作曲者を追っかける人もいれば、ランキング上位に載るような有名曲を総ざらいしていく人もいます。それと同じように、僕が好きを深めていく方向がライブイベントだった、それだけです。

その後もマジカルミライには毎年参加しています。マジカルミライ以外の初音ミク公式ライブへ参加することもありますが、やっぱり僕にとってはマジカルミライが一番特別なもので、他の何にも代えがたい貴重な年1のイベントになっています。

そしてその中でも、僕をマジカルミライへと導いた「グリーンライツ・セレナーデ」は別格です。直近3年間毎年披露されてるから今年は厳しいかなぁ、とは思っているのですが、やっぱりあの曲は僕に元気をくれますし、僕の涙腺を崩壊させます。

もちろん!今年もマジカルミライに参加します。対戦よろしくお願いします。

おわりに

さてさて。予告通り長々となりましたが、お付き合いいただけましたでしょうか。

僕がボカロを聞くようになったのにはかれこれ色々な過程がありましたが、今のように初音ミクにデカい感情を投じるようになったのは「マジカルミライ2021に参加してみた」というのが大きな転機となっています。

当時は行くまで「映像を見るんでしょ」と思っていましたし、実際にライブに行ってもそこで知ってる曲は半分以下でした。

それでもあの日のあの体験は衝撃的だったし、価値があった。

だから今の僕がこうなっているんじゃないかなと思います。

人々を熱狂させるものには熱狂させるだけの理由が必ずあります。マジカルミライは、みなさんが初音ミクを好きになるのに必ず大きな仕事をしてくれます。

普段から少しでもボカロを聞く方、ジャンル問わず音楽が好きな方、初音ミクが可愛いと思う方、別に特に興味も関心もない方でも誰でもいいんです。ぜひ一度マジカルミライに足を運んでみてください。

みなさんにとっていい時間になるはずです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。今年のマジカルミライのテーマソングを貼ってこの記事を締めたいと思います。

またどこかの記事でお会いしましょう。ではまた。